在宅勤務にぴったりな「中毒曲」のご紹介〜その1

みなさま、最近いかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言が解除された地域も多いですが、まだまだ当分の間在宅勤務やオンライン授業が続くという方も多いでしょう。
そこで! 依鳩が個人的に最近の在宅勤務中にハマっている「中毒曲」を3曲ご紹介したいと思います。
その2はこちら
その3はこちら

①Kraftwerk「Tour de France Soundtracks」
(邦題:ツール・ド・フランス)

先日クラフトワークの創立時のメンバーであるフローリアン・シュナイダーが亡くなったというニュースが流れてきました。個人的にはクラフトワークはあまりしっかりと聴いたことがなく、しかしYellow Magic Orchestraに直接的な影響を与えたグループとして気になっており、いつか聴かなければと思っていました。追悼の意味も込めていろいろアルバムを聴いてみたところ、アルバム「ツール・ド・フランス」に見事にハマりました。
クラフトワークの音楽は(にわかが何を語っているんだという感じですが)必要最小限に切り詰めていったが故の「冷たさ」をどこかに感じますが、この「ツール・ド・フランス」に関してはむしろ「熱っぽさ」のようなものが感じられます。
それもそのはず、クラフトワークのメンバーたち、特にもう一人の創立メンバーであるラルフ・ヒュッターがどハマりしていた「自転車」の最高峰レースである「ツール・ド・フランス」がコンセプトのアルバムなのです。元々はツアーをこなすための体力づくりの一環として自転車を始めたそうですが、ラルフ・ヒュッターはあまりにハマりすぎてしまった結果、1986年には生死をさまよってしまうほどの大事故まで起こしてしまい、そのためにクラフトワークの活動は停滞期を迎えることになってしまうのです。詳しいアルバム制作の経緯はこちらのインタビューをご参照ください。
さて、動画リンクでご紹介したのは表題曲「ツール・ド・フランス」ではなく、アルバムの前半を占める「Prologue~Tour de France Étape 1~3~Chrono」の5曲です。ちなみにÉtapeというのは英語でStageのこと、つまり23日間争われる「ツール・ド・フランス」の1日ごとの戦いを指します。この5曲は途切れなく連続して演奏されますが、一貫したこのドライブ感、トランス感がクセになります。自転車はあまり詳しくありませんが、長い時間漕ぎ続ける自転車レースですから、この曲のようなトランス状態に陥ることなどいくらでもあるのではと推察します。
「好きである」ということは創作の原点にあると思いますが、このアルバムはまさにクラフトワークのメンバーの「好き」が詰まっている1枚と言えるでしょう。

さてさて、思いの外記事が長くなってしまいましたので、残り2曲のご紹介はページを分けようと思います。それではまた。

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