「鳩の彷徨」刷り上がりました〜クラフト紙の比較

本日、Text-Revolutions Extraの新刊「鳩の彷徨」が刷り上がりました!
送られてきた段ボールには、印刷所さまからの手紙も入っておりました。


緊急事態の最中だからこそ、このような心づかいはいつにも増してありがたく感じます。
今回の「鳩の彷徨」はA6版、つまり文庫版で表紙はクラフト紙、中面は書籍用紙57kg(淡クリームキンマリ)です。今まで行方不明のドバトが見つかったでは「水兵服讀本」シリーズと「モダン流行語辞典を讀む」で同様にクラフト紙を使用していますが、今回は印刷会社を変えた関係で用紙が少し違います。

上が「モダン流行語辞典を讀む」、下が「鳩の彷徨」ですが、「鳩の彷徨」のほうが少し色が濃いのがわかるかと思います。薄いほうのクラフト紙は「オリンパスクラフト」、濃いほうの紙は「両更クラフト」という種類です。普通の紙は漂白剤に晒して漂白しますが、オリンパスクラフトは半晒、つまり漂白剤の量が抑えられているタイプ、両更クラフトは未晒、つまりまったく漂白していないタイプなんだそうです。

同様に上がオリンパスクラフト
下が両更クラフト
漂白してないとなると気になるのは印刷の色の出方ですが、今回の表紙は両更クラフトでも印刷の色が予想より沈みすぎることなく出てくれました。カラーの多色で印刷する際はオリンパスクラフトのほうが色の出方を予想しやすいと思いますが、今回のようにカラー単色やモノクロだったら両更クラフトでも問題なく使用できるはずです。
ということで、「鳩の彷徨」のご購入はこちらのページからどうぞ。それではまた。