箱根駅伝の各区別歴代記録・復路(日テレ中継時計測ポイントタイムつき)

駅伝ゴール

 本日は昨日に引き続き、箱根駅伝の各区歴代記録(日テレ中継計測ポイントのラップタイムつき)をまとめてみたいと思います。このページでは復路となる6区から10区の記録をまとめます。往路の記録はこちらからご覧ください。(1/27 第98回の記録を反映しました)

第6区 芦ノ湖~芦之湯~小涌園前~大平台~函嶺洞門~小田原中継所 20.8km

 前日往路ゴール時のタイム差で時差スタートしていくが、10分以上トップと離れたチームは同時に一斉スタートとなる。最高点まで4kmほど登った後は箱根の山を一気に降っていく。山の中はまだ寒く、路面がスリップしやすい。実際滑ってしまったランナーもいる(例えば第87回早稲田大学:すぐに体勢を立て直し記録にはほぼ影響なし)。コースの傾斜が緩くなる最後3kmほどはランナーにとっては登りにさえ感じられるという。ここでいかにペースダウンせずに押していけるかが記録に大きく影響する。バルセロナオリンピックマラソン8位入賞の谷口浩美選手がこの区間の名手で、第59回に今と大幅には変わらないコースを57:47で駆け抜けている。ちなみにその年の区間2位の記録は1:01:07。当時どれだけ傑出していたかがおわかりいただけるだろう。近年記録更新が目覚ましい区間でもあり、第95回には青山学院大の小野田選手が谷口選手以来の57分台を記録したのに続き、第96回では東海大の館澤選手が57分台前半という驚異的なタイムを叩き出した。

第6区歴代記録ベスト5(第91回以降)

芦之湯(4.8km)小涌園前(9.0km)大平台(13.4km)函嶺洞門(17.0km)小田原中継所
第96回 館澤 亨次(東海大学4年)15:2326:0637:3046:4457:17
第96回 今西 駿介(東洋大学4年)15:3326:2237:5347:0357:34
第97回 花崎 悠紀(駒澤大学3年)15:5626:2537:4646:5057:36
第95回 小野田 勇次(青山学院大学4年)16:1226:4838:0547:1557:57
第93回 秋山 清仁(日本体育大学4年)16:0326:4038:0647:2858:01

第7区 小田原中継所~二宮~大磯~平塚中継所 21.3km

 4区を裏返した区間だが、大磯から平塚中継所は往路よりも内陸側のルートを走る。4区と同様細かなアップダウンでペースを乱されやすい難コース。設楽悠太選手や佐藤悠基選手もこの区間で好記録を残している。第94回、第95回は青山学院大の林選手がそれぞれ区間歴代2位、3位となる好記録で駆け抜け、強烈なインパクトを残したが、第96回では明治大学の阿部選手が36秒も記録更新する圧倒的な走りを見せた。

第7区歴代記録ベスト5(第62回以降)

二宮(11.6km)大磯(18.3km)平塚中継所
第96回 阿部 弘輝(明治大学4年)33:2853:301:01:40
第94回 林 奎介(青山学院大学3年)33:3653:021:02:16
第95回 林 奎介(青山学院大学4年)33:3453:351:02:18
第88回 設楽 悠太(東洋大学2年)33:5153:191:02:32
第84回 佐藤 悠基(東海大学3年)33:2853:061:02:35

第8区 平塚中継所~茅ヶ崎~遊行寺坂~影取~戸塚中継所 21.4km

 終盤にかけての勝負どころとなる8区。終盤に遊行寺坂、さらに戸塚中継所へと向かう登り坂が選手を苦しめる。しかも気温の上昇による脱水症状になってしまう選手が多くなってくる区間なので、飛ばし過ぎも禁物という難しいコースだ。第82回のこの区間では首位を快走していた順天堂大が失速、亜細亜大が2位まで上げ、大逆転優勝の足がかりを作った。この区間は山梨学院大の古田選手による区間記録が長く残っていたが、第95回で東海大の小松選手が22年ぶりに記録を更新した。

第8区歴代記録ベスト5(第62回以降)

茅ヶ崎(6.7km)遊行寺坂(15.6km)影取(18.4km)戸塚中継所
第95回 小松 陽平(東海大学3年)20:0246:2954:541:03:49
第97回 大保 海士(明治大学4年)19:4546:1154:501:03:59
第73回 古田 哲弘(山梨学院大学1年)(タイム不明)(タイム不明)(タイム不明)1:04:05
第88回 大津 顕杜(東洋大学2年)19:5647:0255:101:04:12
第97回 野口 英希(東洋大学4年)20:0546:3455:081:04:15

第9区 戸塚中継所~権太坂~横浜駅前~生麦~鶴見中継所 23.1km

 「花の2区」を逆走する9区。「復路のエース区間」などと呼ばれることもあるこの区間は距離も長く、チームの最終順位に大きな影響を与える重要な区間である(といってもそもそも重要でない区間などないのだが)。トップ校は優勝への足場固め、2位~3位は逆転を伺い、中位校はシード権争い、そして下位に沈んでしまったチームは繰り上げ回避とそれぞれの順位でそれぞれの目標を達成するための必死の戦いが繰り広げられる。気温はさらに上昇するためあまり突っ込んだ走りは見られず、区間記録は2区の記録に比べると下り基調にも関わらず1分近く悪いが、それは致し方のないことだろう。ちなみに9区で1位が逆転したことは今まで13回あるが、近年では第84回以来10年以上逆転は起こっていない。第98回では青山学院大学の中村唯翔選手が今までの区間記録を46秒更新する快走を見せた。

第9区歴代記録ベスト5(第59回以降)

権太坂(7.7km)横浜駅前(14.5km)生麦(20.2km)鶴見中継所
第98回 中村 唯翔(青山学院大学3年)22:1541:4358:411:07:15
第84回 篠藤 淳(中央学院大学4年)22:3042:2259:361:08:01
第91回 藤川 拓也(青山学院大学4年)22:4142:3359:291:08:04
第98回 平林 清澄(國學院大学1年)22:2442:1659:131:08:07
第96回 神林 勇太(青山学院大学3年)22:0741:5559:251:08:13

第10区 鶴見中継所~新八ツ山橋~田町~御成門~馬場先門~大手町読売新聞社前 23.0km

 1区と対になるアンカー区間。ゴール付近で迂回をし、日本橋などを通る現ルートになったのは第75回から。その迂回のため距離が1区より長くなっている。この区間も復路の他区間と同様気温上昇による脱水症状対策が必須であり、また単独走も多くなるため、安定して自分のピッチを刻める走者が向いているだろう。怪我から復帰したものの、まだ体調が整いきっていないエースにこの区間を託す例なども見られるが、実力が発揮できなかった場合は大幅に順位を落とし、シード権まで失ってしまうことになる。様々な選択肢に、指揮官は毎年頭を悩ませることだろう。ゴール直前の交差点で中継車はコースを外れるのだが、その中継車についていってしまったのが先ほどアラカルトでも触れた第87回國學院大学の寺田選手。その交差点は一部の駅伝ファンから寺田交差点と呼ばれているそうだ。第98回では青山学院大学の中倉選手が従来の区間記録を50秒更新。青山学院大学の優勝に花を添えた。これですべての区間記録が第95回以降のものとなり、厚底シューズで記録されたものとなった。

第10区歴代記録ベスト5(第75回以降)

蒲田(5.9km)新八ツ山橋(13.3km)田町(16.5km)御成門(18.1km)馬場先門(20.1km)大手町読売新聞社前ゴール
第98回 中倉 啓敦(青山学院大学3年)17:2138:5748:0853:0859:021:07:50
第96回 島津 雄大(創価大学2年)17:0739:1348:3353:3659:291:08:40
第96回 吉野 貴大(帝京大学4年)17:0939:3148:4253:4559:471:08:43
第98回 清野 太雅(東洋大学3年)17:3139:5449:1754:201:00:081:08:50
第83回 松瀬 元太(順天堂大学4年)17:2739:4949:0854:101:00:271:08:59
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